bc10
Breakout †
bc10の拡張コネクタに接続する Breakout基板の情報です。この基板は、標準添付の拡張基板と反対側の拡張コネクタに接続します。
- 部品表
品名 | 仕様 | メーカー | 数量 | 備考 |
コネクタ | 14 5078 030 510 861+ | 京セラエルコ | 1 | |
サンプル その1 (気圧センサ) †
秋月電子さんで発売されています、気圧センサモジュール AE-SCP1000-D01 を実装してみました。
bc10-002-0003.pdf
回路図のみです。専用基板は製作していませんので、Gerberデータはありません。
- 説明
気圧センサモジュールは 電源電圧 2.4〜3.3V (標準: 2.7V)で動作し、SPI経由で
測定値が読み取れるセンサモジュールになっています。ここでは、入手性の良い
ものとして 2.85V出力を持つ LDO(Low Drop Output)タイプの電源IC (SI91841DT-285)
を採用しました。出力電圧が (誤差を含む範囲が)2.4〜3.3Vであれば 他のものを
利用することもできます。(他のICを選択するときはドロップ電圧にも注意して
ください)
※ bc10の 3.3V出力は誤差を含みます。このため、3.3Vを超える場合があります。
これが原因で気圧センサモジュールが誤動作する可能性は低いと考えますが、
データシートのスペックを満足させる目的で 電源ICを使って 2.85Vにしています。
bc10のデジタルインターフェイスは 1.8Vレベルであるため、直接接続することは
出来ません。(直接接続すると bc10破損の原因になります) 接続するためには 1.8V
と 2.85Vの間で信号の電圧変換が必要になります。ここでは変換には TXB0108を
利用しました。このICは、表面実装タイプしかありませんので、ピッチ変換基板を
利用して、実装しました。
bc10と気圧センサモジュールは 電圧変換のICを介して接続します。接続は、SPIの
4本(CLK, MOSI, MISO, CS)、のほかに TRG、DRDY の 2本を接続します。後者は
GPIOの 2本(GPIO_152, GPIO_153)に接続しました。
サンプルでは、空きピンを開放しています。実験では問題ありませんが、より
安定して使う場合には プルアップするようにしてください。
- 材料
- セラミックコンデンサの 0.01uF と 1uFは、電源IC SI91841DT-285を使用する場合です。 他のICを使用するときは、ICの推奨回路を参考に変更してください。
- ピンヘッダは 2x5 (2個)のサイズに分割して使用します。
- 製作
一通り、内容を確認し、製作方法を確認してから行ってください。
- 各部品の仮置きなどを行い、部品の配置や配線手順を確認します。
- 電源IC (SI91841DT-285) を ユニバーサル基板の空きスペースを利用して、
配線します。ICのピン間隔が狭いので、ショートや断線に注意してください。
ここでは使用しませんでしたが、ピッチ変換基板等を利用すると配線しやすくなります。
- 気圧センサモジュールを取り付けるためのICソケットを実装します。各ピンから
配線用のワイヤを長めにだしておきます。
- 電圧変換用ICをピッチ変換基板に実装し、ピンヘッダを使って実装します。
- 各端子をワイヤで配線します。
- 動作確認
動作確認用の shell script です。 このshell scriptでは、SPIをGPIOで制御しています。
サンプル その2 (温度センサ) †
秋月電子さんで発売されています、温度センサと ADコンバータ を実装してみました。
bc10-002-0006.pdf
回路図のみです。専用基板は製作していませんので、Gerberデータはありません。
- 説明
温度センサーは、温度に比例した電圧を出力するアナログ出力タイプのセンサー
です。1度につき 10.0mV を出力し 0〜70度の範囲で(精度 4度)使用することが
出来ます。
bc10の拡張コネクタ側にはアナログ値の入力インターフェイスがありませんので、
アナログ・デジタルコンバータで デジタル値に変換してから読み込みます。
温度センサー、アナログ・デジタルコンバータともに 2.7〜5.5Vの範囲で動作し
ますので、これらの電源は bc10の拡張コネクタより 3.3Vを供給します。
一方bc10のデジタルインターフェイスは 1.8Vであるため、直接接続することは
出来ません。(直接接続すると bc10破損の原因になります) 接続するためには 1.8V
と 3.3Vの間で信号の電圧変換が必要になります。ここでは変換には TXB0108を
利用しました。このICは、表面実装タイプしかありませんので、ピッチ変換基板を
利用して、実装しました。
A1〜A8 および B1〜B8 はペアを保ったまま 他のペアと入れ替えることができます。
但し、1.8V側は A*側、3.3V側は B*側でなければなりません。
bc10とアナログ・デジタルコンバータは 電圧変換のICを介して接続します。
接続は、SPIの4本(CLK, MOSI, MISO, CS)を接続します。
サンプルでは、空きピンを開放しています。実験では問題ありませんが、より
安定して使う場合には プルアップするようにしてください。
- 製作
一通り、内容を確認し、製作方法を確認してから行ってください。
- 各部品の仮置きなどを行い、部品の配置や配線手順を確認します。
- アナログ・デジタルコンバータ用のICソケット、セラミックコンデンサを配置します
- 温度センサとセラミックコンデンサを配置します
- あとで電圧変換用ICを実装したピッチ変換基板を実装することを配慮しながら、各部品の配線を行います。アナログ・デジタルコンバータを配線するワイヤは長めにICソケットに配線しておきます。
- 電圧変換用ICをピッチ変換基板に実装します。ピッチ変換基板とbc10 Breakout基板をピンヘッダを使って接続します。
- 各端子をワイヤで配線します。
- 実装面 1
- 実装面 2