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[[private memo]]

* Parallella ボードでシリアルを接続する [#w0d1145b]

Parallella ボードにあるシリアルインターフェイスをPC等のシリアル端末(以下 PC とします) に接続する方法について記載します。


** 前提 [#x9accc46]

Parallella ボードには UART HEADER (J2)が実装されています。このピンは C-MOS 3.3V, シングルエンドで Zynq の UARTに接続されています。このピンに PCのシリアル端末を接続します。~
RS-232C (EIA-574) の信号は、約±5〜12V の信号になるため、直接 PCのUART端子に接続することは出来ません。接続するためには 相互に電圧変換が必要になります。~
この電圧変換に使えるLSIは、複数のチップメーカーから販売されています。今回は Advace Devices社製の ADM3202 を使用した変換基板を使って接続します。~
この変換基板を使用するためには 3.3V または 5V の電源が必要になります。この電源も Parallella ボードから取り出します。~
基板からは DC電源ジャックの近くから +5Vを取り出すことができますので、ここから変換基板に電源を供給します。

** 準備するもの [#d9a74268]


- 材料
| |品名                                |数量|備考|
|1|RS232レベル変換基板 ADM3202ARU使用 基板完成品 |   1|秋月電子通商 通販コード: K-06464 (日本国内のみ)|
|2|D-Sub 9ピン 半田付け用コネクタ(メス)|   1|秋月電子通商 通販コード: C-00030               |
|3|D-Sub 9ピン用 コネクタケース        |   1|秋月電子通商 通販コード: C-00034               |
|4|ケーブル AWG 26〜28                 |   4|4色 (赤、黒、白、緑など)   |
|5|ピン ハウジング (3ピン用)              |   2|2.54mmピッチ MILコネクタ用 千石電商                   |
|6|ピン コンタクト                     |   5|2.54mmピッチ MILコネクタ用 千石電商                   |

※ ピンハウジングおよびコンタクトは MIL規格 2.54mmピッチのピンヘッダに対応したものであれば OKです

** 製作 [#pd1a8dd3]

+ RS232レベル変換基板 ADM3202ARU使用 基板完成品 (以下 レベル変換基板 とします)の JP1 を半田で接続します
+ レベル変換基板 に同梱されている説明書に従って、変換基板に D-Sub 9ピンのコネクタを半田付けします。
+ レベル変換基板 にケーブルを接続します。ここでは ケーブルの色は 赤、黒、白、緑の4色を使うことにします。ケーブルの色は適宜読み替えてください。
+ レベル変換基板 の CN1 の各端子に下記の通り ケーブルを半田付けします
|ピン番号|ケーブル色|信号名 (参考)|
|1|黒| GND |
|2|緑| TX-IN |
|3|白| RX-OUT |
|4|  |(未接続)|
|5|赤|DC 5V|
~
半田付け例~
#ref(DSCF3261.JPG);~
~
+半田付けが完了したら、D-Sub 9ピン用コネクタケースに 基板を入れます。~
#ref(DSCF3262.JPG);~
~
+ケーブルの反対側を 下記のように加工し、ピンソケットに入れます。
++ 黒、白、緑 の各ケーブルに ピン コンタクトを圧着し、ピン ハウジングに挿入します。ピン配置は下記の通りです
|ピン番号|ケーブル色|信号名|
| 1| 緑| TX|
| 2| 白| RX|
| 3| 黒| GND|
++ 赤のケーブルは ピンソケットの 2番端子と 1番端子に接続します。 ~
サンプルの写真では 2番端子に 2本圧着していますが、途中で Y字型に分岐させて それぞれを圧着する方が圧着をやりやすいです。
|ピン番号|ケーブル色|信号名|
| 1| 赤| DC 5V|
| 2| 赤| DC 5V|
| 3|   | (未接続) |
~
コネクタ接続例~
#ref(DSCF3264.JPG);~
~

** Parallellaボードへの接続 [#hd075331]

Parallella ボードには 下記のように接続します

+ ボード上の J14 に挿してある ジャンパを外します
+ ここに 赤いケーブルを配線したコネクタを挿します。J12 の電源ジャック側が 1番端子です。電源ジャック側から 赤 - 赤 - (空) となるように接続します。もし、USBコネクタ側から 電源を取っている場合は 逆向きに (空) - 赤 - 赤 の順になります。
+ J2 に 緑、白、黒のケーブルを接続したコネクタを挿します。 RJ-45 Giga-Etherコネクタがある側が 1番ピンで 基板の外側が 3番ピンになっています。 黒のケーブルが外側になるように接続します。

Parallellaとの接続例~
#ref(DSCF3265.JPG);~


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