ANT+ とは、2.4GHz帯を用いた省電力の無線通信規格のひとつである。デバイス間が数メートル以内の近距離間の無線通信に用いられる。
体重計やジョギングやサイクルコンピュータなどに用いられるセンサとの通信にも使われている。
ANT+ の詳しい情報は http://www.thisisant.com/ を参照してください。
ANT+モジュールは、シリアル通信版とUSBインターフェイス版の2種類を試作した。それぞれの回路図と外観は、以下の通り。
ANT+関連の開発を行うための評価キットをインターネット経由で購入できる。今回はインターネット経由で 入手した評価キットを使って、試作品の動作確認を行った。
試作したANT+モジュールを Windows PCに接続すると、デバイスドライバがインストールされます。
Windows 7 のデバイスマネージャからは、下記のように認識さした結果が表示される。
Windows XPおよびWindows 7 で動作するANT+モジュールの評価・デバッグ用ツールとして ANTwareIIというソフトウェアがあります。
このソフトウェアを用いて ANT+モジュールを認識させます。必要な設定を行い、通信の実行を行う。2つのモジュール間で
正常にデータ通信が行われていることを確認した。
1台のPCで 複数のANT+モジュールを認識させ、制御することもできます。
このソフトウェアは ANT+ の Developer's Zone にある
PC and Mac Software Tools より入手できます。(Link先は 2011年10月31日現在です。)
左側は、認識しているモジュールとそのパラメータが表示されており、制御するモジュールを選択できるようになっています。
中央は、選択したモジュールの設定内容を確認したり変更することができるようになっています。
右側は、モジュールが通信している様子(送信データや受信データなど)が表示されるようになっています。
サンプル画面では、チャンネル0 を使ってデータを送信している様子が表示されています。受信モードにすれば、受信したデータを表示することができます。