本書は、BC-ANT-SERIALの取扱について記載したものです。
BC-ANT-SERIAL(以下本モジュールと記す)は、2.4GHz帯高度化小電力データ通信システムに該当する無線通信モジュールです。2.4GHz帯を使用したデータ通信ネットワークを構築することができます。
なお、電波法で定められた技術基準に適合していることが証明されております。証明番号は、モジュールの表面に貼付されております。この証明番号のシールを剥がしたり、他に貼り換えたものは無効です。また、アンテナや高周波回路を変更したものは、技術基準の適合証明が無効になります。
本モジュールはTTL (1.9〜3.6V シングルエンド)レベル のRS-232Cインターフェイスを利用できる組込み向けマイクロコンピュータ等や RS-232Cインターフェイスを利用可能なPCでサポートされています。その他のシステムで利用される場合は、ご相談ください。
本モジュールの J2端子(20ピン) に接続ケーブル等を用いて接続します。接続端子のピン配置については 下記の表を参照してください。
項目 | 最小 | 標準 | 最大 | 単位 |
電源電圧(VDD) | 1.9 | 3.0 | 3.6 | V |
Hレベル入力電圧 | 0.7 x VDD | VDD | V | |
Lレベル入力電圧 | VSS(GND) | 0.3 x VDD | V | |
Hレベル出力電圧 | VDD - 0.3 | VDD | V | |
Lレベル出力電圧 | VSS(GND) | 0.3 | V |
J2 ピンアサイン表
No | 信号名 | No | 信号名 |
1 | RESET | 2 | GND |
3 | BR2 | 4 | GND |
5 | SLEEP | 6 | GND |
7 | BR1 | 8 | GND |
9 | BR3 | 10 | GND |
11 | SUSPEND | 12 | GND |
13 | RXD | 14 | NC |
15 | TXD | 16 | NC |
17 | RTS | 18 | NC |
19 | VDD | 20 | GND |
シリアル通信は、8bit長、パリティなし、ストップビット長 1bit、ハードウェアフローありで通信します。通信速度は、BR1, BR2, BR3 の 各ピンを用いて設定します。通信速度は 下記の表を参照してください。
BR3 | BR2 | BR1 | 速度 |
0 | 0 | 0 | 4800 |
0 | 1 | 0 | 19200 |
0 | 0 | 1 | 38400 |
0 | 1 | 1 | 50000 |
1 | 0 | 0 | 1200 |
1 | 1 | 0 | 2400 |
1 | 0 | 1 | 9600 |
1 | 1 | 1 | 57600 |
注) 57600bpsの場合、内蔵チップの処理が追いつかず、コマンドを取りこぼすことがあります。19200bpsまたはそれ以下の速度での利用をおすすめします。
RS-232Cインターフェイスを利用する場合は、下図に示す、ボード上の R18, R19, R20 の各パターンに 1608サイズのジャンパ抵抗を実装します。
また J2の端子を下表の通りに設定してください。
J2 ピンアサイン表
No | 信号名 | ジャンパ |
1-2 | RESET | なし |
3-4 | BR2 | (下表参照) |
5-6 | SLEEP | あり |
7-8 | BR1 | (下表参照) |
9-10 | BR3 | (下表参照) |
11-12 | SUSPEND | なし |
13-14 | RXD | なし |
15-16 | TXD | なし |
17-18 | RTS | なし |
19-20 | VDD | 19: 3.3V, 20:GND |
19番端子と 20番端子は 外部電源に接続します。外部電源の電圧は 3.0〜3.3Vです。 19番端子に +極、20番端子に -極を接続してください。
シリアル通信は、8bit長、パリティなし、ストップビット長 1bit、ハードウェアフローありで通信します。通信速度は、BR1, BR2, BR3 の 各ピンにジャンパあり/なしで設定します。通信速度は 下記の表を参照してください。
BR3(9-10) | BR2(3-4) | BR1(7-8) | 速度 |
あり | あり | あり | 4800 |
あり | なし | あり | 19200 |
あり | あり | なし | 38400 |
あり | なし | なし | 50000 |
なし | あり | あり | 1200 |
なし | なし | あり | 2400 |
なし | あり | なし | 9600 |
なし | なし | なし | 57600 |
注) 57600bpsの場合、内蔵チップの処理が追いつかず、コマンドを取りこぼすことがあります。19200bpsまたはそれ以下の速度での利用をおすすめします。
パソコン等のRS-232C端子(9ピン)とは 市販のケーブル(ストレートタイプ)で接続してください。
以 上